命式を読むための辞典

四柱推命の用語集

言葉の意味が分かると、命式のどこを見ているのかがつかみやすくなります。計算上の関係と、伝統的な象意を区別しながら確認しましょう。

命式の基本

四柱推命(ししゅうすいめい)
生まれた年・月・日・時を天干と地支に置き換え、その関係を読む伝統的な占術。四柱に各2字を置くことから、中国語では八字とも呼びます。
命式(めいしき)
出生情報から計算した年柱・月柱・日柱・時柱を並べた表。解釈の前に、入力した日時と場所、計算基準を確かめるための出発点です。
日干(にっかん)
日柱の天干。ほかの天干との五行や陰陽の関係を分類する基準です。日干だけで人格や人生を決めるものではありません。
天干(てんかん)
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10字。五行それぞれを陰陽に分けた分類で、命式では各柱の上段に置かれます。
地支(ちし)
子から亥までの12字。命式では各柱の下段に置かれ、季節や時刻、蔵干などを読む際に使います。動物の十二支と結びつきますが、専門的な役割はそれだけではありません。
干支(かんし)
天干と地支の組み合わせ。専門用語では「かんし」と読み、60通りの組み合わせが巡ります。日常語の「えと」が十二支の動物だけを指す場合とは区別します。
蔵干(ぞうかん)
地支の中に含まれるとされる天干。本気・中気・余気に分けて表示します。採用する表や重み付けには流派差があります。
十二運(じゅうにうん)
日干と地支の組み合わせを、長生から養までの12段階で表す分類。名前に病や死が含まれても、現実の病気や死を予告する意味には扱いません。
納音(なっちん)
六十干支の組み合わせを30種類の名称に配した伝統的な分類。柱の天干や地支そのものの五行とは別の層なので、同じものとして数えません。
四柱推命の基礎を読む

五行と命式のバランス

五行(ごぎょう)
木・火・土・金・水の五つの分類。相生は木→火→土→金→水→木、相剋は木→土→水→火→金→木の関係です。多いほど良い、少ないほど悪いとは限りません。
身強(しんきょう)
日干を支える条件が比較的多いとみる判定。体力、精神力、能力の優劣を示す言葉ではなく、命式内の関係を整理するために使います。
身弱(しんじゃく)
日干を支える条件が相対的に少ないとみる判定。本人の弱さを決めつけるものではありません。月令や根の扱いなど、判定方法には差があります。
用神(ようじん)
命式の構造や季節の条件を整えるうえで重視する五行・天干。単に数が少ない五行を足すという意味ではありません。当サイトでは採用した方法と根拠を併記します。
忌神(きじん)
採用した読み方では、命式の偏りを強める側に働くと判断する五行。人や場所の良し悪しを決めたり、生活上の禁忌を指示したりする言葉ではありません。
調候(ちょうこう)
出生月の寒暖燥湿に注目して命式を読む方法。身強・身弱を整える見方とは着眼点が異なります。資料が足りない場合は、確定した判定として扱いません。
五行の見方を読む

10種類の通変星

通変星(つうへんせい)
日干とほかの天干との関係を、五行の生剋と陰陽の同異で10種類に分けたもの。中国語の十神に相当します。特定の星が一つあるだけで性格や職業が決まるわけではありません。
比肩(ひけん)
日干と同じ五行で、陰陽も同じ天干。伝統的には、自分と同じ側に立つもの、独立や対等な関係などの象意と結びつけます。
劫財(ごうざい)
日干と同じ五行で、陰陽が異なる天干。協力と競争の両面を考える際に使います。名称だけで財産を失うと判断するものではありません。
食神(しょくじん)
日干が生じる五行で、陰陽が同じ天干。表現や働きかけの関係を表す一つの分類です。
傷官(しょうかん)
日干が生じる五行で、陰陽が異なる天干。表現、工夫、既存の枠との緊張などの象意がありますが、対人問題を断定するものではありません。
偏財(へんざい)
日干が剋する五行で、陰陽が同じ天干。伝統上は資源や財との関わりを読む分類です。金額や投資の成否は分かりません。
正財(せいざい)
日干が剋する五行で、陰陽が異なる天干。偏財とともに財星と呼びます。収入の多寡ではなく、命式上の関係を示します。
偏官(へんかん)
日干を剋する五行で、陰陽が同じ天干。七殺とも呼びます。課題や要求といった象意で読まれますが、不幸を告げる名称ではありません。
正官(せいかん)
日干を剋する五行で、陰陽が異なる天干。役割、規範、責任などと関連づける分類です。
偏印(へんいん)
日干を生じる五行で、陰陽が同じ天干。学びや支えを読む印星の一つです。
印綬(いんじゅ)
日干を生じる五行で、陰陽が異なる天干。中国語の正印に相当します。学び、保護、受け取る支えなどの象意と結びつけます。
通変星の対応表を読む

干支の関係と補助的な分類

干合(かんごう)
天干どうしの特定の組み合わせ。組み合わせが見つかったことと、五行が変化する「化」が成立することは別です。
支合(しごう)
地支どうしの特定の二支の組み合わせ。関係があることを示しますが、出来事の好結果を保証するものではありません。
冲(ちゅう)
干支の特定の組み合わせに置く、対立や変化を読むための関係名。どの柱にあり、ほかにどんな関係があるかを合わせて見ます。
刑(けい)
地支の特定の組み合わせを、緊張や偏りという観点から読む分類。名称を現実の刑罰や事故の予告に置き換えません。
神殺(しんさつ)
一定の干支の組み合わせから付ける補助的な名称。特殊星とも呼びます。命式の構造や五行に代わる主判定ではなく、流派によって採用する星や条件も異なります。
空亡(くうぼう)
六十干支を10組ずつ区切った旬の中で、対応しない二つの地支。実際の出来事の欠落や失敗を、そのまま意味するものではありません。
命式を読む順序を確認する

大運と暦・時刻の用語

大運(だいうん)
出生時の命式に重ねる、約10年ごとの干支の流れ。最初の大運が生まれた日から始まるとは限りません。
流年(りゅうねん)
一つの年の干支を、命式やその時期の大運と重ねて読む時間の層。当サイトの四柱推命では年の境界を立春で扱います。
起運(きうん)
最初の大運に入る時期。出生時刻から参照する節までの間隔を換算して求めます。順行・逆行、換算、端数処理には流派差があります。
真太陽時(しんたいようじ)
出生地の太陽の動きに合わせた時刻。時計の時刻から換算するときは、当時の標準時やサマータイム、経度、均時差を考慮します。
均時差(きんじさ)
視太陽時と平均太陽時の差。真太陽時を求める際には、地方平均太陽時に均時差を加えます。
立春(りっしゅん)
二十四節気の一つ。当サイトでは四柱推命の年柱を切り替える境界です。1月1日や旧正月とは異なります。
大運の仕組みを読む

十干と十二支の一覧

各柱は天干と地支の組み合わせです。以下は分類を確認する表であり、それぞれの文字から人柄や運勢を単独で判定する表ではありません。

十干と陰陽・五行
天干五行陰陽
甲木陽
乙木陰
丙火陽
丁火陰
戊土陽
己土陰
庚金陽
辛金陰
壬水陽
癸水陰
十二支と基本の五行
地支五行
子水
丑土
寅木
卯木
辰土
巳火
午火
未土
申金
酉金
戌土
亥水

地支には、この表の基本五行とは別に蔵干が含まれます。五行の配分を確かめるときは、地支一字を数える方法と、蔵干に重みを付ける方法を混ぜないようにします。

用語の使い方について

日本語で確認できる表記と読みを優先しています。同じ名前でも、流派によって計算条件や解釈が異なることがあります。命式に表示される神殺の名称は、すべてがこの用語集の解説対象というわけではありません。読み方や意味を確認できていない名称に、推測で説明を付けることはしていません。